2016年9月10日土曜日

ブラッディイン


人数…1人~4人
ルール…簡単 

時間…30分程度


 フランスの片田舎、オンボロ宿で起きる惨劇!
職人も議員も警察も、果ては牧師すらグル!
血みどろの宿は今夜も無慈悲に客を狩る!




 金のためには手段を選ばない

 プレイヤーは宿屋の主人となり、宿屋を経営します。
しかし、まともな宿代だけではたいした稼ぎになりません。
そこでたどり着いた結論は…?

 客を殺して金を奪い、埋めて証拠を隠蔽すればいい!

ちーん。


 金に飢えているのは誰でも同じ

 しかしあなたは一人です。仕事をするには人手が足りません。
従業員の小作農もいるにはいますが、頭数くらいにしかなりません。

 ショボくれたツラの小作農。
特に便利な能力はないが、1度に二人手札にすることができるため、頭数はそろえやすい。


 そこで宿泊客を買収し、仕事を手伝わせることをひらめきます。
金に目がくらんだ人間は地位も名誉も関係ありません。
たとえ牧師であっても悪事に手を染めることもあるのです。

 牧師も、ポリスも、代議士も。


 買収するにも、殺害するにも人手が必要

 共犯者である手札は、補助効果を持つ宿施設兼死体の埋める場所として設置できる他、
殺害するときのコスト、埋めるときのコスト、共犯者を得るときのコスト、
施設として設置するときのコストとして手札から使用されます。

 宿泊客のランク。この客をどうにかするにはランクと同じ枚数の手札を使用する。


 手札の上限はないのでいくらでも集めることは出来ますが、手札の維持には現金が要求され、
ほぼ全ての行動に手札を使用するため、行動は常にカツカツです。

 仕事をするには人手が足らず、人手を増やすには金が足らず…


 しかし共犯者には各々得意な仕事があり、得意分野のコストとして使用されるときには
使用後に手札へ戻すことが出来るため、施設の効果や得意分野の仕事をうまく利用し、
無駄のない手札、効果の高い施設の設置、効率のよい運用をすることが高得点の鍵となります。

牧師。
死体を埋める際にコストとして使用すると手札へ戻すことが出来る。
施設として設置した場合は埋めることに関する補助効果が多い。

警察。
共犯者として買収すれば客を殺す際に手札へ戻すことが出来るが、
宿泊客としてそのまま帰る際、宿に死体が残っているとペナルティが発生するため、
警察が宿へ来た場合は死体の処理を急ぐか、警察そのものを何とかする必要に迫られる。


 なんかおかしくなってくる感覚

 ゲーム中、始めは施設の効果と、そのとき必要な人員として見られる宿泊客ですが、
ゲームが進み高得点を目指すころになると、宿泊客の地位、職業などはもはやどうでもよく、
効率よく稼げるかが重要になり、単なるスコアとしか見えなくなります。
ゲーム中の会話も、「とりあえず埋める」「サツが邪魔だから殺れない」
「サツも買収しよう」等々、不謹慎かつ物騒きわまりない会話が頻発するところもポイント。


 物騒ながらもどこかコミカルなアートワーク

 そんな物騒でサスペンスフルな内容のゲームですが、
陰鬱ながらどことなくマンガチックな特徴あるアートワークのおかげか、
そこまで猟奇的な空気にならない、独特の空気感があります。

基本的にネガティブなツラだがところどころマンガ的でもある。

 ゲーム自体のシステムも、しっかりとした手札管理や
計画の組み立てなどやり応えが感じられますので、
ホラーや猟奇要素で敬遠するにはもったいないゲームです。

 司祭は見た!

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